
ef − the first tale.【minori_0001】
かつて震災と大火に見舞われ、一度は焼け落ちた街――音羽。そこは現在、ヨーロッパの童話から飛び出してきたような、美しい街並みとして甦っていた。まるで、忌まわしい災厄の記憶を覆い隠すように……。クリスマスの夜。ひとりの青年が音羽の教会を訪れた。遠い昔に交わした約束を果たすために。彼を出迎える少女。共に過ごした時代を穏やかに語りあう2人。「ずっとふたりで進んでいこうと決めた」「そのはずだった」「なのに、俺たちの手は離れ、違う道を歩いてここに来た」互いが離れていた時間に、なにがあったのか。2人はそれを確認しあう。少女は語る――。 「はじまりは……ちょうど1年前のクリスマスの夜」「扉を開けて入ってきたのは、ひとりの男の子でした」「どこかあなたに似ていて――ええ、懐かしい匂いがしたんです」「だから私は思ったのかもしれません」「ほんの少しだけ、その男の子の物語に関わってみようって」『 ef - the latter tale. 』はこちら── ▼もっとみる